東京五輪 2020 の開催をめぐって
- Hiromi
- 2021年8月29日
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直前まで開催が危ぶまれた東京五輪 2020 は、2021 年 7 月 23日に無事開会式を迎えました。しかし、無観客開催、新型コロナウイルスの感染拡大、4 度目の緊急事態宣言などを受け、国内はお祝いムード一色ではなく、むしろ大多数が行き場のない怒りや不安、虚しさが入り乱れたまま、特に期待もせず、テレビの前で黙ってオリンピックを観戦しているという状況だったと思います。
ところが、始まってすぐに日本は金メダルを連発し、あっという間に歴代最多のメダル数に達しました。困難な状況の中、さまざまな誹謗中傷にさらされながら、ひたすら練習に打ち込み、晴れの舞台で最高の自分を出し切ることに全身全霊を賭けた選手たちの姿に、多くの人が励まされ、勇気をもらいました。予想をはるかに裏切る盛り上がりに、それまで五輪開催に反対し続けてきた政治家やメディアの声は、一瞬でかき消されてしまいました。
試合後のインタビューで選手たちがほぼ全員口にしたのは、自分を支えてくれた人たちへの感謝の気持ちと、「五輪を開催してくれてありがとう」という言葉でした。五輪開催の是非について、選手たちは一切口をつぐんでいましたが、開催されたからには何とかして五輪を成功させなければという強い使命感があったに違いありません。その結果がメダルラッシュに結び付いたのだと思います。それは、混沌としていた世の中を 1 つにまとめ、未来への夢と希望を与えてくれました。それだけでも、半世紀に一度の五輪開催のチャンスにかけた意味は大きかったと言えるのではないでしょうか。
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