何が正しいのか – 情報社会の罠
- Hiromi
- 2021年3月21日
- 読了時間: 2分
やっと春になり、日本全国で緊急事態宣言が解除され、おうちサロンも再開の運びとなりました。ここ数か月間、世間はずっとコロナ一色という感じでしたが、私自身の関心は実はまったく別のところに向いていました。それは、アメリカの大統領選挙です。民主主義の大国の秩序がガラガラと崩れていくさまを、目の前でただ眺めているしかなく、正直仕事どころではありませんでした。一体世界はどうなってしまうのだろう…将来にこれほど不安と恐怖を覚えたのは初めてでした。
何のことかさっぱりわからないという人もいるでしょう。ある意味、何も知らない方が幸せなのかもしれません。が、もし突然、何かが変だぞと気づいてしまったら…そのときはもう遅いのです。現代人は情報の洪水の中で漂っているようなもので、じっとしていてもいろいろな情報が入ってきます。有益な情報をタダで得られるのはありがたいですが、悪質なメディアは公明正大を装って意図的に情報を操作し、拡散しているだけでなく、都合の悪い情報を隠蔽しています。自ら正しい情報を探し出し、その確からしさをしっかりと見極めなければ、簡単にそうしたメディアの術中にはまってしまいます。
今、アメリカでジョージ・オーウェルの小説『1984』が再び注目を浴びているそうです。これは、多くのアメリカ人が、ディストピア (ユートピア (理想郷) とは正反対の社会) がもはや SF の世界ではなく、現実になりつつあることに、底知れぬ不安を抱いていることを示唆しています。日本は大丈夫なのでしょうか?「アメリカがくしゃみをすると風邪を引く」、「アメリカが風邪を引くと肺炎になる」と言われている日本は、手遅れになる前にしっかりと手を打たなければならないことは言うまでもありません。
情報社会はもはや後戻りできません。メディアは不安を煽るなと言いますが、むしろメディアの悪を叩くよりも先に、私たち一人ひとりが判断能力を高めていくことが、今、急務になっています。
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